去年の5月頃、市内のある施設の方から「給水管が施設内のどこかで漏水しているため、ポンプが動きっぱなしになってしまう。なんとかできないか?」という趣旨のご依頼がありました。
訪問して調査してみましたが、①見える場所で漏水していない②既設配管が古く、部分的に修理しても違うどこかで漏水する可能性がある などの理由のため修理を断念し、給水管の改修を提案しました。
給水管の改修+便器の取替なども含めた見積を何度か繰り返し、今月中旬より工事に着手。つい先日工事が完了しました。
屋外にある給水管を屋内に入れるため、コンクリート壁をコア抜きし、屋内へ配管を伸ばしました。
屋内の給水管も露出のままでは凍結する可能性が十分考えられるため、未来工業のモールを使用することで問題を解決しました。その他、不必要な小便器の撤去や、照明器具の追加、和式トイレを洋式トイレへ変更する工事も行いました。モールで配管を隠しているので見栄えはとても良いです。
工事期間はおよそ2週間。諸事情で工事ができなかった日がありましたので、うまく短縮できれば10日くらいでできたかもしれませんが、お施主様のご希望だったゴールデンウィーク前までの工事完了が約束通りできたので良かったです。
今回の工事には当社の他に、左官屋、電気屋、建具屋、保温屋の方たちが手伝ってくれました。作業中の世間話で聞いたのは材料について困っていることでした。左官屋さんの話では、手洗場の排水口周辺の削れていた部分を白セメントで補修してくれましたが、この白セメントがなかなか無いそうです。また、保温屋さんの話ではステンレスのラッキングで使用する継手の価格が数カ月で2倍に上がり工賃の見直しを行っているそうです。作成する見積書の有効期限には注意しないと金額が割に合わない事案が発生してしまうと危惧していらっしゃいました。